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エアードーム工法

 エアードーム工法は、円筒形プレストレストコンクリート(PC)タンクのコンクリート製ドーム屋根の施工に適用する工法です。空気圧で膨らませた膜材を用い、膜材の上にモルタルシェルを施工します。膜材とモルタルシェルを型枠・支保工として利用し、ドーム状の屋根のコンクリートを打設します。
 膜材の厚さは約1.15mmですが、作業員が膜材の上で施工できる強度を確保しています。タンク内に支保工を組み立てる必要がなくなり、足場や高所作業を大幅に低減できるため、安全性が向上します。
 膜材は塩化ビニール(PVC)でコーティングしており、塩素ガスに対する耐久性を有します。施工後も膜材を撤去せずに残すことで、コンクリートの防食層として利用できます。

エアードーム工法施工手順

エアードーム工法と従来工法の比較

エアードーム工法従来工法(支保工)
施工状況
施工方法      ●型枠や支保工を必要としないため、作業の流れがスムーズです。
●熟練工を必要としないため、労働力を大幅に削減できます。
●型枠や支保工の資材の仮置き場が不要です。
●膜材がそのままドーム裏面の防食層を兼ねているため、防食塗装工事が不要です。
●ドーム形状の型枠や支保工には、多くの資材と熟練した作業員を必要とします。
安全性●型枠や支保工の組立て、解体作業やドーム裏面の防食塗装工事を必要としないため、作業のための安全設備が低減できます。●型枠や支保工の組立て、解体作業やドーム裏面の防食塗装工事は高所作業のため危険が伴います。
 そのため、作業床の設置や開口部の転落防止設備などに多大な配慮が必要です。
防食性
および
耐久性
●膜材に軟質塩ビ樹脂がコーティングされているため、防食性と耐久性に優れています。
●膜材は接着剤やアンカーピン、タブ材などによりドームと一体化されています。
●タンク内の残留塩素ガスに対してコンクリートドームの裏面にはエポキシ樹脂等の防食塗装が必要です。
●経年変化による塗装のひび割れや剥離などの劣化が生じるため、定期点検や補修工事などのメンテナンスが必要です。
経済性●タンクのプロポーションにもよりますが、一般的にはタンク容量が大きくなるほど経済的となります。
●ライフサイクルコストを低減できます。
●タンクの容量とプロポーションによっては工事費が安くなる場合もありますが、ライフサイクルコストでは割高となります。